道との遭遇@上野水上音楽堂


権藤知彦さん主催の音楽フェス第一弾。タイトル通り「遭遇」をテーマにいろいろなアーティストを組み合わせたラインナップ。
コトリンゴさんは今回もかわいかった…。バックにU-zhaanさんを加えてのフリッパーズ・ギター「恋とマシンガン」はヤラれました。
都築響一さんが発掘した演歌歌手の合格さんとみどりみきさんはかなりのインパクトが。ぼくの前の席の男性は速攻でふたりのCDを買っていて笑いました。しかも合格さんは「ガイキチ」(業界用語)であることがあとで発表されました…
勝手に観光協会は力が抜けていて最高でした。みうらじゅんさん一言目の「つながろう、日本」が軽くて大笑いしました。この時間だけ、タモリ倶楽部のようなヌルさが蔓延して居心地いい感じ。最後の宮城県の曲は「優しさが過剰な気仙沼」とうたっていて、ほんとうに今回のために作ったような歌だなと思って感動しました。
原田知世さんはステージにあがった瞬間どよめきが。髪を「時をかける少女」のときくらいショートにして、赤いタイツがかわいすぎました。きれい、若っ、という声が周囲でも起こりました。内容も良く、まずは細野晴臣さんの「終わりの季節」。すごく好きな歌なのでうれしかった…。さらに「くちなしの丘」も歌ってくれ、最後はなんと「ロマンス」。ロマンスをナマで聞けるなんてかなり貴重な機会でした。
三浦康嗣×蓮沼執太もよかった。三浦康嗣さんかなりノッていたと思います。歌声がのびのびしていてほんとうにきれい。(毎回に見にいかせてもらっている)蓮沼さんは「Discover Tokyo」のアレンジで今回もしっかり聞かせてくれました。
いとうせいこうさんの「祝辞」もすばらしいものでした。政治的な強いメッセージと響き渡るエコーに、ぼくはtaico clubでみたTHA BLUE HERBを思い出しました。やばりくらいのカリスマでした。
また、印象に残ったのは奥田民生さん。ぼくはいちどナマで観てみたいと思っていたので、本当にうれしかったです(ライジング・サンがなかなかいけないので…)。ギター一本でむちゃくちゃ聞かせてくれました。奥田さんの声はいつまでも等身大の男性像を表現しているように聞こえすてきです。写真家の三浦憲治さんとのやりとりもおもしろかった。(あと奥田さんのステージを舞台袖から羨望・尊敬のまなざしで見ているコトリンゴさんも印象的でした…)
そんなこんなで素晴らしい内容でした。会場も(ちょっと寒かったけど)小さくてちょうどいい大きさ。アーティストもかなり近い(ぼくは整理番号318番で列は3列目に座れました)。チケットもこの豪華さで4900円。来年も即予約だな、と決意をかためた帰り道でした。