ぐるりのこと

ぐるりのこと。 [DVD]

ぐるりのこと。 [DVD]

自宅待機生活の6本目。ひさびさにDVD買ってもいいと思った映画でした。
ぐるりは、じぶんの周囲のこと。リリー・フランキー/木村多江夫婦のふつうの日常をやさしく表現した映画です。最後の「人、人、人」というつぶやきにも表されているとおり、いろいろな人がなんだかふつうに生きている、その愛おしさに気がつかせる映画です。とても繊細で伝わりにくいことをとても分かりやすく教えてくれている、というのがこの映画のポイントだと思います。見る人によっては、リリー・フランキーさんの起用が少しはみ出していると思うかもしれませんが、ぼくはリリーさんの演技がいろいろな人が映画を見れるための担保(ポップさ)になっていると感じていました(もちろんリリーさんの味もいい感じです)
ぼく的には「ちゃんとしてなくていいから、一緒にいてほしい」というセリフはぐっときました。うまくふだんは言葉で説明しようとしちゃうけど、ほんとうはただそれだけだったりするのだろうなぁと。そのあとは、まさかのリリーさんのアドリブ?でした。泣いている木村多江が「手が好き」と言ったあとに彼女を抱き寄せながら「手、小さいよ」「でも、手が小さいほうがいいんだ」「こうやってチンポにぎったときに大きく見えるだろ?」だって。
【追記】調べてみたら、アドリブではないそうです。長ゼリフだったしすごく自然だったのに、ますますすごい。