茶―利休と今をつなぐ/千宗屋

茶―利休と今をつなぐ (新潮新書)

茶―利休と今をつなぐ (新潮新書)

茶道三千家のひとつ、武者小路家の家元が書いたお茶の入門書。ぼくらがよく知っている花嫁修業としてのお茶ではなく、戦国武将たちが必死になった数寄物(収集)としてのお茶やコミュニケーションシステムとしてのお茶について紹介。"茶事とは、人間が生来持っている、「他者と一体になりたい」という困難な願望を成就させるための、非常によく考えられたシステムなのです。"
「へげうもの」の読者としては楽しく読めました。お茶のひとつひとつの所作に意味があり面白く感じました。話はそれますが、茶道のように日本伝統文化の気鋭の若手が書いた入門書としては長谷川櫂さんの「一億人の俳句入門」もおすすめです。
一億人の俳句入門

一億人の俳句入門