天文台『童夢』1周年記念 佐治晴夫さん講演@鈴鹿峠自然の家

後輩に誘われ、はるばる三重までいってきました。佐治晴夫さんのイベントです。

日時:2011年3月26日(土)
会場:鈴鹿馬子唄会館&天文台童夢亀山市関町沓掛123番地
第1部  14:30〜17:00 *昼間の星を見てみよう!
              不思議な感覚を味わってみてね!
第2部  19:00〜21:00 *春の星空観察会
               色んな天体を見てみよう!
記念講演 「星から生まれたわたしたち」−人間と宇宙の不思議な関係ー
講師 : 『鈴鹿短期大学 学長 佐治晴夫氏』

ちいさな展望台のなかで昼間の星を眺めながら、佐治さんの話を聞かせてもらうという、貴重な体験をさせていただくことができました。正直言うと、ずっと「昼間の星を見に行こう見に行こう」と頭でずっと思いながら行ったので、はじめて望遠鏡をのぞいて星が見えたときは、なんだか当たり前のように思えてしまって、正直言うとあまりピンときていませんでした…が、じわじわと面白さに気が付くかんじでした。ふだんは見えないものをのぞいている面白さ。また、星の光がナマの目で見ていて、過去の光がじぶんの目に届いているという感覚。そして、じぶんが宇宙の欠片だと考えたときに、のぞいている宇宙の星もじぶんと等しく価値をもっているような感覚。うまく言えないですが、不思議なおもしろさです。
講演の内容もとても刺激的でした。とくに印象にのこったのは、自分を意味付けできないうちは人間は不安定で、周りから知るしかない。幸せは周囲を通してしか感じることができないという話でした。科学者の方がそのように言い切るのがとても意外で面白みを感じました。
先日の大地震についてもコメントしてらっしゃいました。地球は不安定で、その上に人がたっている。地球を1メートルのボールに縮小すると、空気の厚さがハガキ1枚、海の厚さもハガキ1枚、そして3mmのマントル十数枚が対流している縮尺になるらしいです。そんな薄皮饅頭のような地上では、いつどこで地震が起こっても不思議ではない。被災者は我々の身代わりであることを知らないといけない。これについては毎日.jpの連載をお読みください。
佐治先生がロマンチックでステキでした。遠くの宇宙や知らない他者に対して、深い共感を抱く優しさのようなものが感じられて、憧れるなぁと思って帰ってきました。