グッバイ、レーニン!

グッバイ、レーニン! [DVD]

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病床の母にショックを与えないために、ベルリンの壁崩壊を秘密にしつづける息子の話。彼の自責の念かやさしさなのか献身的に看病するのだけども、だんだんとウソが強引になってきて、彼のなかでも母のためなのか自分のためなのか分からなくなってしまう。彼自身の郷愁もあるのでしょうね。とにかく無理やり隠し続ける。ウソを信じる母を見ていると、もう何が本当でウソかなんて、あまり重要でなくなってしまう。信じる人がだれか一人でもいれば、そこに安住することもできるのかもしれない。そんなやさしい世界。でも母は彼が思うよりももっと柔軟でやさしかった、というのが映画のオチで悲しいところ。
東ドイツ製のピクルスの缶詰などは本当に見つけるのが大変だったらしいです。その意味だと「三丁目の夕日」的な楽しみ方もあるのかも。あとアメリで有名なヤン・ティエルセンがサントラを担当していますね。アメリでおなじみの曲も流れます。