ビールは沁みる。


ビールの仕事をしていると、とくに年配男性のビールへの思いにぐっとくるときがある。単なるオヤジの話を聞いているだけなのに、なんとなく、ぐっと心が動く。いい人生を過ごしてきた…ビールがある人生がいい…そんな思いがひしひしと伝わってくる。
忌野清志郎さんのラガーのCMもあらためていい。「ビールは苦い」というメッセージは、同時に「人生は苦い」という言葉でもある。その前提のもとで、忌野清志郎さんの飲む仕草から彼の「苦い人生」を感じることができる。
なんだかぼくらが聞くとただの言葉遊びに聞こえてしまうときもあるけど、「ビール」と「人生」の距離がちかい世の中のお父さんたちには、きっと深く頷ける言葉なんだ。